E-E-A-Tとは?各要素の意味から必要なSEO対策まで徹底解説します。

「E-E-A-T」という言葉を聞いたことはあるけれど、具体的に何をすればいいのかわからない。そんな方は多いのではないでしょうか。

E-E-A-Tは、Googleがウェブサイトの品質を評価する際に重視する4つの要素を指す概念です。2022年12月にGoogleが公式に発表したもので、SEOに取り組むすべての人にとって避けて通れないテーマになっています。

しかし、E-E-A-Tはアルゴリズムの一部として直接スコア化されるものではなく、あくまで「品質評価の指針」です。そのため、「具体的に何をすれば評価が上がるのか」がわかりにくいのが実情です。

本記事では、E-E-A-Tの各要素の意味を丁寧に解説したうえで、実際のサイト運営においてどのような対策を行えばよいのかを、具体例を交えて徹底的に解説します。中小企業のWeb担当者、個人事業主、そしてこれからSEOに本格的に取り組みたいと考えている方に向けて、理論と実践の両面からお伝えしていきます。

E-E-A-Tとは何か?基本の理解

E-E-A-Tの定義

E-E-A-Tとは、以下の4つの英単語の頭文字を取った略語です。

Experience(経験)Expertise(専門性)Authoritativeness(権威性)Trustworthiness(信頼性)

この4つの要素は、Googleが検索結果の品質を評価するために策定した「検索品質評価ガイドライン(Search Quality Rater Guidelines)」の中で、Webページの品質を判断する際の重要な基準として位置づけられています。

Googleは世界中に約16,000人の「品質評価者(Quality Rater)」を雇用しており、彼らがこのガイドラインに基づいて検索結果の品質を手動で評価しています。E-E-A-Tは、その評価者が判断を行う際に参照する指針のひとつです。

E-A-TからE-E-A-Tへ——「経験」が追加された背景

E-E-A-Tは、もともと「E-A-T」として知られていた概念を拡張したものです。E-A-Tは2014年頃からGoogleの品質評価ガイドラインに登場していた概念で、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の3要素で構成されていました。

2022年12月、Googleはガイドラインを改訂し、新たにExperience(経験)を加えてE-E-A-Tとしました。この変更の背景には、「実際にその商品を使ったことがある人」「そのサービスを体験した人」「その場所に行ったことがある人」のレビューや体験談が、専門的な知識と同等に、あるいはそれ以上に価値を持つ場合があるという認識があります。

たとえば、特定の疾患の治療法について調べる場合、医師が書いた専門的な解説記事はもちろん重要です。しかし同時に、「実際にその治療を受けた患者が書いた体験記」も、これから治療を検討している人にとっては非常に有益な情報です。Googleは、このような「実体験に基づく情報」の価値を正式に評価基準に組み込むことで、より多様で有用な検索結果を提供しようとしているのです。

E-E-A-Tはランキング要因か?

ここで重要な点を明確にしておきます。E-E-A-Tは、Googleの検索アルゴリズムに直接組み込まれた「ランキングファクター(順位決定要因)」ではありません。

Googleの検索アルゴリズムは数百のシグナル(要因)を組み合わせてランキングを決定していますが、「E-E-A-Tスコア」のような単一の指標が存在するわけではありません。Googleの公式見解でも、「E-E-A-Tに対応する直接的なランキングシグナルはない」と明言されています。

ただし、E-E-A-Tの概念に沿ったコンテンツ作りやサイト運営を行うことで、結果としてGoogleのアルゴリズムが評価する多くのシグナルを改善できるという関係にあります。つまり、E-E-A-Tは「目指すべき方向性」であり、SEOの基盤を強化するための包括的な指針と捉えるのが正確です。

Googleのコアアップデートとの関係

Googleは年に数回、検索アルゴリズムの大規模な更新(コアアップデート)を実施しています。コアアップデートが実施されると、検索順位が大きく変動するサイトが出てきますが、順位が下落するサイトには共通した傾向が見られます。

その傾向のひとつが、E-E-A-Tの水準が低いサイトです。2018年8月のコアアップデート(通称「メディックアップデート」)では、医療・健康分野のサイトに大きな順位変動が起こりました。医学的根拠の乏しいアフィリエイトサイトや個人ブログの順位が大幅に下落し、代わりに医療機関や公的機関のサイトが上位に浮上しました。これは、YMYL分野におけるE-A-T(当時)の基準がアルゴリズムに反映された典型的な事例です。

その後も、コアアップデートのたびにE-E-A-Tの重要性は増しています。2023年以降のアップデートでは、YMYL以外の分野でも、コンテンツの独自性や著者の信頼性が順位に影響を与えるケースが増えてきました。特に、AIで大量生成された低品質コンテンツを排除する動きが強まっており、人間の実体験や専門知識に基づくコンテンツの重要性がこれまで以上に高まっています。

つまり、E-E-A-T対策は「今後のアルゴリズム変更に対する保険」でもあるのです。E-E-A-Tの水準が高いサイトは、コアアップデートによる順位下落のリスクが低く、むしろアップデートのたびに順位が改善される傾向があります。

E-E-A-Tが特に重要な分野——YMYL

E-E-A-Tはすべてのウェブサイトに関係しますが、特に重要視される分野があります。それが「YMYL(Your Money or Your Life)」と呼ばれるカテゴリです。

YMYLとは、人々のお金や生活に大きな影響を及ぼす可能性のあるトピックを指します。具体的には、医療・健康に関する情報(病気、症状、治療法、薬など)、金融・経済に関する情報(投資、保険、ローン、税金など)、法律に関する情報(契約、離婚、訴訟、権利など)、ニュース・時事問題、公共の安全に関する情報、特定の集団に関する情報(人種、宗教、性別など)が含まれます。

これらの分野では、不正確な情報や信頼性の低い情報がユーザーの健康や財産に直接的な悪影響を及ぼす恐れがあるため、GoogleはE-E-A-Tの基準を特に厳しく適用しています。

たとえば「がんの治療法」について検索した場合、医学的根拠のない民間療法を推奨するサイトが上位に表示されてしまうと、患者が適切な治療を受ける機会を逃してしまう可能性があります。このようなリスクを防ぐために、YMYL分野ではE-E-A-Tの水準が高いサイトが優先的に表示される仕組みになっています。

ただし、YMYLに該当しないジャンル(趣味、エンタメ、料理レシピなど)であっても、E-E-A-Tを高める取り組みは検索順位の向上に寄与します。YMYLだから特別な対策が必要なのではなく、すべてのサイトがE-E-A-Tを意識すべきであり、YMYLの場合はさらに高い基準が求められると理解してください。

E-E-A-Tの4つの要素を深く理解する

E-E-A-Tの各要素について、もう少し掘り下げて見ていきましょう。

Experience(経験)

Experience(経験)は、2022年に新たに追加された要素で、「コンテンツの作成者が、そのトピックに関して実際の体験を持っているかどうか」を問うものです。

Googleの品質評価ガイドラインでは、次のように説明されています。「そのトピックに関して必要な実体験をコンテンツ作成者がどの程度持っているかを考慮してください」。

具体的には、商品のレビュー記事であれば、「実際にその商品を購入し、使用した上で書いているか」が問われます。旅行先の紹介記事であれば、「実際にその場所を訪れた上で書いているか」が評価されます。ある職業に関する解説であれば、「実際にその職業に従事した経験があるか」が考慮されます。

つまり、机上の情報をまとめただけのコンテンツよりも、実体験に基づいた一次情報を含むコンテンツのほうが高く評価されるということです。

ここで注意すべきなのは、ExperienceとExpertise(専門性)は別の概念だという点です。たとえば、ある化粧品のレビュー記事を考えてみましょう。美容の専門家(皮膚科医や美容研究家)が成分分析に基づいて書いた記事はExpertiseが高いといえます。一方、一般のユーザーが実際に1ヶ月間使って肌の変化を記録した記事はExperienceが高いといえます。どちらも価値のあるコンテンツであり、Googleはそれぞれの文脈に応じて適切に評価しようとしています。

日常的な話題やレビュー系のコンテンツでは、Expertiseよりもむしろ Experienceのほうが重要になるケースも多いです。逆に、医療や法律といったYMYL分野では、Experienceだけでは不十分であり、Expertiseとの組み合わせが求められます。

Expertise(専門性)

Expertise(専門性)は、「コンテンツの作成者が、そのトピックに関して十分な知識やスキルを持っているかどうか」を問う要素です。

専門性の証明方法は、分野によって異なります。公式な資格や学位が求められる分野もあれば、実務経験や実績によって専門性が認められる分野もあります。

医療分野であれば、医師や看護師などの資格保有者が執筆していることが強力な専門性の証明になります。法律分野であれば、弁護士や司法書士の資格が該当します。一方、料理やDIY、プログラミングなどの分野では、公式な資格がなくても、長年の実践経験や豊富な作品・実績によって専門性を示すことができます。

重要なのは、その分野のユーザーから見て「この人はこのトピックについて十分な知識を持っている」と判断できるかどうかです。Googleは、ページ上のコンテンツの質に加えて、著者情報、サイト全体のテーマの一貫性、外部からの言及(被リンクや引用)など、複数のシグナルから総合的に専門性を判断していると考えられています。

サイト運営の観点で特に重要なのが、「サイト全体のテーマの一貫性」です。たとえば、料理レシピを中心に発信しているサイトが、突然金融投資の記事を公開しても、そのサイトの金融分野における専門性は評価されにくいです。ひとつの分野に特化して深い情報を積み上げていくことが、専門性を高める最も確実な方法です。

これは「トピッククラスター」と呼ばれるSEO手法にも通じます。あるメインテーマ(ピラーコンテンツ)を中心に、関連するサブトピック(クラスターコンテンツ)を網羅的に作成し、相互にリンクで結ぶことで、そのテーマに関するサイトの専門性をGoogleに伝えやすくなります。

Authoritativeness(権威性)

Authoritativeness(権威性)は、「そのコンテンツの作成者やサイトが、当該分野において信頼できる情報源として認知されているかどうか」を問う要素です。

専門性が「知識やスキルを持っているか」という内的な要素であるのに対し、権威性は「周囲からそう認められているか」という外的な要素です。

わかりやすい例を挙げると、ある大学教授が自身の研究分野について論文を書いた場合、その教授にはExpertise(専門性)があります。さらに、その論文が他の研究者から多数引用され、メディアにも取り上げられ、学会で高い評価を受けている場合、その教授にはAuthoritativeness(権威性)もあるといえます。

Webの世界に置き換えると、権威性は主に以下のような要素によって形成されます。他の信頼性の高いサイトからの被リンク、メディアや業界団体からの言及や紹介、著者名や企業名での検索ボリュームの存在(ナレッジパネルの表示など)、業界内での受賞歴や認定、ソーシャルメディアでの言及やシェア、Wikipedia等の公的な情報源への掲載などです。

権威性の構築には時間がかかります。一朝一夕で獲得できるものではなく、長期にわたって質の高い情報発信を続け、業界内での認知度を地道に高めていくことが必要です。

中小企業や個人事業主にとって、「大企業や公的機関と同レベルの権威性を獲得するのは難しい」と感じるかもしれません。しかし、権威性は「絶対的な基準」ではなく「相対的な基準」です。たとえば、地域の工務店であれば、全国規模の権威性は不要です。地域内で「○○市の住宅リフォームといえばこの会社」と認知されることが、その分野における権威性となります。

自治体のサイトや地元メディアからの被リンクを獲得すること、地域の商工会議所やビジネス団体のサイトに掲載されること、地元のイベントや講演に登壇して認知度を高めることなど、地域密着型のアプローチで権威性を構築していく戦略が有効です。

Trustworthiness(信頼性)

Trustworthiness(信頼性)は、E-E-A-Tの4要素の中で最も重要とされている要素です。Googleの品質評価ガイドラインでも、「信頼性はE-E-A-Tの中心にある」と明記されています。

信頼性とは、「そのページやサイトが、正確で、誠実で、安全で、信頼できるものであるか」を問うものです。どれほど専門的な知識を持ち、豊富な経験があり、業界で高い権威性を有していても、情報が不正確であったり、ユーザーを欺くような行為を行っていたりすれば、信頼性は失われます。

信頼性を構成する具体的な要素としては、以下のようなものが挙げられます。

情報の正確性。事実に基づいた正確な情報を発信しているか。誤った情報や古い情報をそのまま掲載していないか。

透明性。サイトの運営者情報(企業名、所在地、連絡先)が明確に記載されているか。コンテンツの著者情報が公開されているか。広告やアフィリエイトの関係が明示されているか。

安全性。SSL(HTTPS)に対応しているか。ユーザーの個人情報を適切に保護しているか。マルウェアやフィッシングの危険がないか。

誠実性。ユーザーを騙すような誇大表現や虚偽の情報がないか。引用元や参考文献を明示しているか。利益相反がある場合に適切に開示しているか。

ユーザーレビューの信頼性。サクラレビューやステルスマーケティングを行っていないか。ネガティブなレビューも含めて公正に掲載しているか。

信頼性は、Experience、Expertise、Authoritativeness の3つの要素を土台として成り立つものです。十分な経験と専門知識があり、外部からも権威として認められていれば、自然と信頼性も高まります。逆に、信頼性が低いコンテンツは、他の3要素がどれほど高くても評価されにくいということです。

E-E-A-Tを高めるための具体的なSEO対策

E-E-A-Tの概念を理解したところで、ここからは実際にサイトのE-E-A-Tを高めるための具体的な施策を解説していきます。すぐに実践できるものから、中長期的に取り組むべきものまで、段階的にまとめました。

対策1:著者情報を明確にする

E-E-A-Tを高める最初のステップは、「誰がこのコンテンツを書いたのか」を明確にすることです。

具体的な施策として、まずは各記事に著者名を表示しましょう。匿名やペンネームではなく、実名での公開が理想的です。著者の経歴、資格、実績を記載した「著者プロフィールページ」を作成し、各記事からリンクを設置します。

著者プロフィールページには、氏名(フルネーム)、顔写真、肩書き・役職、保有資格・免許、経歴の概要、専門分野の明記、SNSアカウントや外部メディアでの執筆実績へのリンクなどを掲載します。

WordPressを使用している場合は、著者アーカイブページを活用するのも有効です。特定の著者が書いた記事の一覧を表示することで、「この著者はこの分野で多数の記事を執筆している」ことを示すことができます。

さらに、構造化データ(Schema.org)を使って著者情報をマークアップすることで、Googleのクローラーに著者情報を正確に伝えることができます。具体的には、Article スキーマの author プロパティに Person スキーマを使用し、著者の名前、URL、所属組織などを記述します。

複数の執筆者がいるサイトの場合は、記事ごとに適切な著者を紐づけることが重要です。医療系の記事は医療資格者、法律系の記事は弁護士というように、そのテーマに最もふさわしい専門家を著者として明示しましょう。

外部の専門家に監修を依頼する方法も有効です。自社に該当分野の専門家がいない場合でも、「監修者:○○○○(△△専門医)」のように監修者情報を明記することで、コンテンツの信頼性を高めることができます。

対策2:運営者情報を充実させる

著者情報と並んで重要なのが、サイト全体の運営者情報です。Googleの品質評価ガイドラインでは、「誰がそのサイトを運営しているのか」が明確であることが信頼性の重要な要素として挙げられています。

具体的に整備すべきページとしては、まず「会社概要」または「運営者情報」ページがあります。法人であれば会社名、代表者名、所在地、電話番号、設立年月日、事業内容。個人事業主であれば屋号、氏名、所在地、連絡先など。これらの基本情報を正確に掲載しましょう。

所在地はGoogleマップの埋め込みを添えると、実在する事業者であることの証明になります。連絡先は、メールアドレスだけでなく電話番号も掲載するのが望ましいです。問い合わせフォームのみの場合は、運営者の実在性が伝わりにくく、信頼性の面でマイナスになる可能性があります。

「プライバシーポリシー」ページも必須です。個人情報の取り扱い方針を明記することで、サイトの透明性と安全性を示すことができます。アクセス解析ツールやCookieの使用、広告配信サービスの利用などについても、漏れなく記載しましょう。

「特定商取引法に基づく表記」は、ECサイトやオンラインサービスの場合に法律で義務付けられていますが、それ以外のサイトであっても、販売者情報を明記することは信頼性の向上につながります。

さらに、「お問い合わせ」ページには、フォームだけでなく、メールアドレスと電話番号を併記し、対応時間も明記しておくと、ユーザーに安心感を与えることができます。

対策3:コンテンツに一次情報を盛り込む

E-E-A-Tの中でも特にExperience(経験)を高めるために効果的なのが、コンテンツに一次情報を盛り込むことです。

一次情報とは、自分自身の体験や調査から直接得た情報のことです。他のサイトの情報をまとめ直しただけの二次情報とは異なり、オリジナリティがあり、ユーザーにとっての独自の価値を持ちます。

一次情報の具体例としては、自社で実施したアンケート調査や市場調査の結果、自分が実際に使用した商品・サービスのレビュー(写真付き)、自分が訪れた場所の写真やレポート、実際のプロジェクトの事例紹介(ビフォーアフター)、業務の中で得たノウハウや知見、独自に行った実験や検証の結果などがあります。

たとえば、Web制作会社のブログであれば、「自社がリニューアルを手がけたクライアントのサイトで、どのような施策を行い、どのような結果が出たか」を具体的なデータとともに紹介する記事は、強力な一次情報となります。

「あるクライアントのサイトでページ表示速度を改善したところ、直帰率が15%改善し、お問い合わせ件数が月20件から35件に増加した」というような具体的なエピソードは、読者にとって参考になるだけでなく、Googleから見ても「実際の経験に基づいた情報」として評価されやすくなります。

一次情報を盛り込む際のポイントとして、具体的な数字や固有名詞(公開可能な範囲で)を含めること、写真やスクリーンショットなどの視覚的な証拠を添えること、時系列や経緯を詳しく記述すること、失敗談やうまくいかなかった点も正直に書くことが挙げられます。

特に最後の「失敗談も書く」というのは重要です。成功事例だけを並べるよりも、失敗や試行錯誤のプロセスを含めたほうが、コンテンツの信頼性は高まります。読者は「都合のいい情報ばかり」のコンテンツに対して直感的に不信感を抱くものであり、正直な情報開示こそが信頼性の基盤です。

対策4:引用元・参考文献を明示する

コンテンツの中で統計データ、研究結果、法律の条文など、外部の情報を引用する場合は、その出典を明確に記載しましょう。これは信頼性(Trustworthiness)を高めるための基本的な対策です。

引用元の記載方法としては、データや統計を引用した箇所の直後に出典名とリンクを記載する方法が一般的です。たとえば、「2024年の中小企業白書によると、中小企業のうちWebサイトを活用している割合は○○%にのぼります(出典:中小企業庁「中小企業白書2024」)」のように記述します。

引用する際に意識すべきポイントとしては、可能な限り一次ソース(政府統計、公式サイト、学術論文など)を参照すること、引用元サイトへのリンクを設置すること、引用した情報の発表時期(いつのデータか)を明記すること、古いデータをそのまま使い続けず、定期的に最新の情報に更新することがあります。

また、記事の末尾に「参考文献」や「出典」としてまとめて記載する方法もあります。学術的な記事や医療系のコンテンツでは、このスタイルが信頼性を大きく高めます。

引用元を明示することは、コンテンツの信頼性を高めるだけでなく、引用先のサイトとの関係構築にもつながります。質の高いサイトの情報を正しく引用し、リンクを送ることで、相手サイトから認知される機会が生まれ、将来的な被リンク獲得のきっかけになることもあります。

対策5:SNSやオウンドメディアで著者のブランドを構築する

E-E-A-Tの各要素を総合的に高める手段として、コンテンツの著者(あるいは企業の代表者)のパーソナルブランドを構築することも効果的です。

Googleは、著者名で検索した際に表示される情報(ナレッジパネル、SNSアカウント、外部メディアでの寄稿など)も、その著者の権威性を判断する材料にしていると考えられています。

具体的な取り組みとしては、X(旧Twitter)やLinkedInなどのSNSで専門分野に関する情報発信を定期的に行うこと、外部メディアへの寄稿やインタビューに積極的に応じること、業界のイベントやセミナーで登壇すること、YouTubeやポッドキャストなど動画・音声メディアで情報発信をすること、書籍や電子書籍を出版することなどが挙げられます。

これらの活動は、サイトのSEOに直接的な効果をもたらすわけではありませんが、著者やブランドの認知度を高め、結果として被リンクの獲得やサイテーション(名前の言及)の増加につながります。中長期的に見ると、こうした「サイト外」での活動が、サイトのE-E-A-T評価を底上げする重要な要素となります。

特に中小企業や個人事業主の場合、「社長自身」や「代表者自身」が専門家として認知されることが、そのまま企業全体のE-E-A-Tの向上につながります。情報発信のハードルが低いSNSから始めて、徐々に活動の幅を広げていくのがおすすめです。

対策6:サイト全体のテーマを一貫させる

前述の通り、専門性(Expertise)を高めるためには、サイト全体のテーマに一貫性を持たせることが重要です。

Googleは個々のページだけでなく、サイト全体のコンテンツ構成を見て、「このサイトは何の専門サイトなのか」を判断しています。特定の分野に関する記事が豊富に揃っており、それらが体系的に整理されているサイトは、その分野における専門性が高いと評価されやすくなります。

実践的なアプローチとしては、まずサイトのテーマ(メインテーマ)を明確に定義しましょう。「Webマーケティング」「地域密着型の住宅リフォーム」「オーガニック食品の通販」など、自社の事業や強みに合ったテーマを設定します。

次に、そのメインテーマに関連するサブテーマを洗い出し、それぞれについて複数の記事を作成します。これがトピッククラスター戦略です。たとえば「Webマーケティング」がメインテーマであれば、「SEO」「Web広告」「SNSマーケティング」「コンテンツマーケティング」「アクセス解析」などがサブテーマとなり、それぞれについて5〜10本の記事を書いていくイメージです。

各記事間は内部リンクで適切に結びます。メインテーマのまとめ記事(ピラーページ)からサブテーマの各記事へ、また各記事から関連する他の記事へリンクを張ることで、サイト内の情報の構造がGoogleに伝わりやすくなります。

逆に、テーマに関係のない記事を雑多に掲載するのは避けましょう。たとえば、Web制作の専門サイトでありながら、社長の趣味の釣りの記事や、社員旅行の写真レポートが大量にある場合、サイト全体の専門性が薄まってしまいます。こうしたコンテンツは、メインサイトとは別のブログやSNSで発信するほうが適切です。

対策7:被リンクを獲得する

権威性(Authoritativeness)を高めるための最も強力な施策が、外部のサイトからの被リンク(バックリンク)の獲得です。

被リンクは「他のサイトがあなたのサイトを推薦している」というシグナルであり、SEOにおいて依然として最も重要なランキング要因のひとつです。特に、業界団体のサイト、ニュースメディア、大学・研究機関、自治体のサイトなど、権威性の高いサイトからの被リンクは強力なシグナルとなります。

自然な被リンクを獲得するための施策としては、まず「リンクされる価値のあるコンテンツ」を作ることが大前提です。独自の調査データやインフォグラフィック、業界の動向をまとめたレポート、初心者向けの体系的なガイド記事など、他のサイトが「参考文献」として引用したくなるようなコンテンツを作成しましょう。

プレスリリースの配信も有効です。新サービスのリリース、調査結果の発表、イベントの開催などをプレスリリースとして配信することで、メディアに取り上げられる機会を創出できます。

業界のカンファレンスやセミナーでの登壇、寄稿記事の執筆、インタビューへの協力なども、被リンクと認知度の向上につながる活動です。

ただし、被リンクの「購入」やリンクファーム(相互リンク集)への参加は、Googleのガイドラインに違反するスパム行為であり、ペナルティの対象となります。被リンクは「自然に獲得する」ことが原則です。

地域密着型のビジネスであれば、地元の商工会議所、業界団体、自治体の「事業者一覧」ページなどに掲載してもらうことで、比較的容易に権威性の高い被リンクを獲得できます。こうした公的なサイトからの被リンクは、ローカルSEOの観点からも非常に有効です。

対策8:Googleビジネスプロフィールを活用する

地域でビジネスを展開している企業にとって、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の整備は、E-E-A-Tを高める効果的な施策です。

Googleビジネスプロフィールを適切に管理することで、Googleに対して「実在する事業体」であることを証明でき、信頼性(Trustworthiness)の向上につながります。

具体的に整備すべき項目としては、正確なビジネス名、住所、電話番号(NAP情報の統一)、営業時間と定休日、事業カテゴリの適切な設定、サービスの説明文、高品質な写真の掲載(外観、内装、商品、スタッフなど)、口コミへの丁寧な返信、最新情報や投稿の定期的な更新があります。

特にNAP情報(Name、Address、Phone)の統一は重要です。ホームページに記載されている企業名・住所・電話番号と、Googleビジネスプロフィールに登録されている情報、そしてポータルサイトやSNSに掲載されている情報がすべて一致していることが、信頼性のシグナルとなります。

口コミへの返信も積極的に行いましょう。ポジティブな口コミには感謝を伝え、ネガティブな口コミには誠実に対応することで、事業者としての信頼性をアピールできます。口コミを無視したり、ネガティブな口コミを削除しようとしたりする姿勢は、かえって信頼性を損なう可能性があります。

対策9:サイトの技術的な信頼性を確保する

E-E-A-Tの信頼性(Trustworthiness)は、コンテンツの品質だけでなく、サイトの技術的な信頼性にも関わっています。

まず、SSL(HTTPS)対応は必須です。2025年現在、SSL未対応のサイトはブラウザで警告が表示され、ユーザーに不安を与えるだけでなく、Googleもランキングに影響するシグナルとして扱っています。まだHTTPのままのサイトがあれば、早急にHTTPSへ移行しましょう。

サイトの表示速度も信頼性に影響します。表示に3秒以上かかるサイトは、ユーザーの53%が離脱するとされています。画像の最適化、不要なプラグインの削除、キャッシュの活用、サーバーの見直しなど、表示速度の改善に取り組みましょう。Googleの PageSpeed Insights を使えば、現在のパフォーマンスと改善点を確認できます。

モバイル対応(レスポンシブデザイン)も不可欠です。Googleはモバイルファーストインデックスを採用しており、スマートフォンでの表示品質がランキングに直接影響します。

Core Web Vitals(LCP、INP、CLS)の改善も、技術的な信頼性を高める重要な施策です。これらの指標はGoogleの公式なランキングシグナルであり、E-E-A-Tの信頼性とも密接に関連しています。

さらに、セキュリティ対策として、WordPressを使用している場合はコア・テーマ・プラグインの定期的なアップデート、強固なパスワードの設定、不正アクセス防止プラグインの導入なども実施しましょう。サイトがハッキングされてマルウェアが仕込まれた場合、Googleの検索結果に「このサイトは安全ではありません」という警告が表示され、信頼性は壊滅的なダメージを受けます。

対策10:定期的にコンテンツを更新する

E-E-A-Tの各要素を維持・向上させるためには、コンテンツの定期的な更新が欠かせません。

情報の鮮度は信頼性(Trustworthiness)に直結します。数年前に書いた記事の情報が古くなっていたり、リンク先が存在しなくなっていたりすると、ユーザーの信頼を失うだけでなく、Googleからの評価にも悪影響を及ぼします。

定期的に既存記事を見直し、最新の情報にアップデートする習慣をつけましょう。特に確認すべきポイントとしては、統計データや数値が最新のものか、法律や制度の変更に対応しているか、紹介しているツールやサービスが現在も提供されているか、外部リンクが切れていないか、スクリーンショットやUIの画像が現行バージョンと一致しているかなどが挙げられます。

記事を更新した際は、更新日を明記しましょう。「最終更新日:2026年○月○日」のように記載することで、ユーザーに「この情報は最新である」というシグナルを送ることができます。構造化データ(dateModified)を併せて実装すれば、Googleにも更新日を正確に伝えることが可能です。

また、新規コンテンツの継続的な発信も重要です。サイトが長期間更新されていない場合、「このサイトは放置されているのではないか」という印象を与えてしまいます。ブログ記事やお知らせの更新頻度は、業種やリソースにもよりますが、最低でも月に1〜2回は新しいコンテンツを公開することを目標にしましょう。

対策11:ユーザーレビュー・お客様の声を活用する

Experience(経験)とTrustworthiness(信頼性)の両方を高める効果的な施策が、ユーザーレビューやお客様の声の活用です。

実際のお客様から寄せられた感想や評価は、第三者による推薦として強力な信頼性のシグナルとなります。自社で「当社のサービスは素晴らしい」と主張するよりも、実際に利用したお客様が「素晴らしいサービスだった」と語るほうが、圧倒的に説得力があります。

レビューやお客様の声を掲載する際のポイントとしては、実名(またはイニシャル)と属性(業種、地域など)を添えること、お客様の写真(許可を得た上で)を掲載すること、具体的なエピソードや数字を含む詳細な声を掲載すること、ポジティブな声だけでなく、改善要望なども含めて公正に掲載すること、構造化データ(Review スキーマ)を実装することが挙げられます。

なお、虚偽のレビューやサクラレビューの作成は、Googleのガイドラインに明確に違反する行為であり、ペナルティの対象となります。レビューは必ず実際のお客様から正当な方法で取得しましょう。

E-E-A-T対策の優先順位の考え方

ここまで11の対策を紹介してきましたが、「すべてを一度に実施するのは難しい」と感じた方もいるかもしれません。そこで、優先順位の考え方を整理します。

最優先で取り組むべき施策

最優先で取り組むべきは、信頼性(Trustworthiness)の基盤を固める施策です。具体的には、運営者情報・会社概要の整備、SSL(HTTPS)対応の確認、プライバシーポリシーの整備、お問い合わせ先の明記です。

これらは「サイトの土台」にあたる要素であり、他のどの施策よりも先に整備すべきです。これらが欠けていると、いくら良質なコンテンツを作っても、サイト全体の信頼性がマイナス評価を受ける可能性があります。

次に取り組むべき施策

信頼性の基盤が整ったら、次はコンテンツの品質向上に取り組みましょう。具体的には、著者情報の整備、一次情報を含むコンテンツの作成、引用元・参考文献の明示、既存コンテンツの更新と最新化です。

これらは、Experience(経験)とExpertise(専門性)を高める施策であり、E-E-A-Tの中核となる取り組みです。

中長期的に取り組むべき施策

中長期的な施策としては、被リンクの獲得、サイト全体のトピッククラスター構築、Googleビジネスプロフィールの充実、構造化データの実装があります。

これらはAuthoritativeness(権威性)の構築に関わる施策であり、成果が出るまでに時間がかかりますが、一度構築できれば長期にわたって競合との差別化要因になります。

権威性の構築は、マラソンに似ています。最初の数ヶ月はほとんど変化が感じられないかもしれませんが、1年、2年と継続することで、被リンクの数が増え、ブランド名での検索が増え、業界内での認知度が高まっていきます。焦らず、コツコツと取り組むことが成功の鍵です。

なお、これらの優先順位はあくまで一般的なガイドラインです。サイトの現状や業種によって、最適な順序は異なります。たとえば、すでに信頼性の基盤が整っている企業であれば、コンテンツの充実や被リンク獲得に注力すべきでしょう。一方、まだサイトを立ち上げたばかりの段階であれば、まずは土台固めに集中することが合理的です。

E-E-A-T対策でよくある誤解と注意点

E-E-A-T対策に取り組む際に、陥りがちな誤解や注意すべき点をまとめておきます。

誤解1:E-E-A-Tのスコアを直接測定できる

前述の通り、E-E-A-Tは検索アルゴリズムに直接組み込まれたスコアではないため、「自サイトのE-E-A-Tスコアは何点」というように数値化して測定することはできません。「E-E-A-Tスコアを測定するツール」を謳うサービスがあったとしても、それはあくまで独自の指標であり、Googleの評価とは無関係です。

E-E-A-Tは定量的に測定するものではなく、コンテンツやサイトの品質を定性的に改善していくための指針として活用するのが正しいアプローチです。

誤解2:資格や肩書きさえあれば十分

「医師が書いた」「弁護士が監修した」と記載するだけでExpertiseが高まると考えるのは早計です。重要なのは、その専門家がコンテンツの作成に実質的に関与しているかどうかです。

名前だけを借りて「監修」とクレジットしたものの、実際には専門家がコンテンツの内容を確認していないケースは、かえって信頼性を損なうリスクがあります。Googleの品質評価者は、コンテンツの質そのものを見て判断しますので、肩書きだけの形式的な監修表示は意味がありません。

誤解3:YMYLジャンル以外はE-E-A-Tを気にしなくてよい

YMYL分野でE-E-A-Tが特に重視されるのは事実ですが、だからといってYMYL以外の分野ではE-E-A-Tが無関係というわけではありません。

趣味やエンタメ、料理レシピなどの分野でも、E-E-A-Tの水準が高いコンテンツは検索結果で上位に表示されやすい傾向があります。特に競合が多いキーワードでは、E-E-A-Tの差が順位に大きく影響することがあります。

誤解4:被リンクを買えば権威性が上がる

被リンクの購入はGoogleのガイドラインに違反する行為であり、発覚した場合はペナルティ(検索順位の大幅な下落や、最悪の場合はインデックスからの除外)を受ける可能性があります。

権威性は、質の高いコンテンツを発信し続けることで自然に獲得される被リンクによって構築するものです。短期的な近道を求めず、地道な取り組みを続けることが、長期的にはもっとも確実で安全な方法です。

誤解5:AIで生成したコンテンツはE-E-A-Tに反する

GoogleはAI生成コンテンツそのものを否定していません。Googleの公式見解は、「コンテンツがどのように作成されたかではなく、コンテンツの品質が重要」というものです。

ただし、AIで大量に生成しただけの低品質なコンテンツは、E-E-A-Tの基準を満たさない可能性が高いです。AIをツールとして活用しつつ、人間の専門知識や経験に基づく一次情報を加え、事実関係を確認し、独自の視点を盛り込むことで、E-E-A-Tの水準を満たすコンテンツに仕上げることが重要です。

AIの活用それ自体は問題ではありませんが、「AIに丸投げ」して品質管理を行わないのは、E-E-A-Tの観点から問題があるということです。

業種別のE-E-A-T対策のポイント

最後に、主な業種ごとのE-E-A-T対策のポイントを紹介します。

医療・クリニック

医療はYMYLの中でも最も厳しい基準が求められる分野です。コンテンツには必ず医師・歯科医師などの医療資格者が執筆または監修し、その旨を明記しましょう。エビデンス(医学的根拠)に基づいた情報を発信し、参考文献として医学論文や公的機関のガイドラインを引用します。医師のプロフィールには、出身大学、専門分野、所属学会、認定資格などを詳細に記載しましょう。

士業(弁護士・税理士・社労士など)

法律や税務もYMYL分野に該当します。各記事には担当弁護士・税理士などの資格者を著者として明示し、法改正や制度変更に合わせてコンテンツを迅速に更新することが重要です。判例や法律の条文を正確に引用し、「法的助言ではなく一般的な情報提供である」旨のディスクレーマー(免責事項)を記載することも、信頼性を高めるポイントです。

工務店・リフォーム会社

施工事例の充実が最も効果的なE-E-A-T対策です。ビフォーアフターの写真を豊富に掲載し、使用した素材・工法・工期・費用などの具体的な情報を添えましょう。お客様の声も施工事例と紐づけて掲載すると、Experience(経験)とTrustworthiness(信頼性)の両方を高めることができます。建築士や施工管理技士などの資格情報も忘れずに記載しましょう。

飲食店

メニューの写真、店内の雰囲気、食材のこだわりなどを自社サイトで詳しく発信しましょう。料理人やオーナーのプロフィール、修行先、料理への想いなどを掲載することで、Experience(経験)とExpertise(専門性)をアピールできます。Googleビジネスプロフィールの管理も特に重要で、メニュー情報、営業時間、写真の定期更新を欠かさないようにしましょう。

ECサイト・物販

商品レビューの充実がE-E-A-T対策の要です。実際に購入したお客様のレビューを積極的に収集し、構造化データ(Product + Review スキーマ)を実装しましょう。商品説明は、メーカーの公式情報に加えて、自社スタッフが実際に使用した感想やおすすめポイントを独自に追記すると、Experience(経験)が高まります。返品・交換ポリシー、配送情報、決済方法なども明確に記載し、Trustworthiness(信頼性)を確保しましょう。

Web制作・IT企業

制作実績のポートフォリオが最も強力なE-E-A-T対策です。単にスクリーンショットを並べるだけでなく、「どのような課題があり、どのようなアプローチで解決し、どのような成果が出たか」を具体的に記述した事例紹介を充実させましょう。技術ブログでの情報発信も効果的で、「自社が実際に直面した技術的な課題とその解決方法」を共有することで、Experience(経験)とExpertise(専門性)の両方をアピールできます。

自社サイトのE-E-A-T自己チェックリスト

本記事の内容を踏まえて、自社サイトのE-E-A-Tを自己診断するためのチェックリストを用意しました。以下の項目にどれだけ「はい」と答えられるかで、現在のE-E-A-Tの水準を概観できます。

Experience(経験)のチェック項目

コンテンツに自社の実体験や一次情報が含まれているか。事例紹介やビフォーアフターの実績が掲載されているか。商品レビューや体験記に実際の写真や具体的なエピソードが含まれているか。著者のプロフィールに実務経験が明記されているか。

Expertise(専門性)のチェック項目

サイト全体が特定のテーマに特化しているか。著者の資格や専門分野が明記されているか。記事の内容に深さがあり、表面的な情報にとどまっていないか。専門用語の使い方が正確か、初心者にもわかりやすく解説されているか。関連テーマの記事が十分な数揃っているか。

Authoritativeness(権威性)のチェック項目

外部の信頼性の高いサイトから被リンクを獲得しているか。メディアや業界団体から言及・紹介されたことがあるか。著者名やブランド名で検索するとポジティブな情報が表示されるか。SNSで一定のフォロワーやエンゲージメントがあるか。

Trustworthiness(信頼性)のチェック項目

会社概要・運営者情報が詳細に記載されているか。SSL(HTTPS)に対応しているか。プライバシーポリシーが設置されているか。コンテンツの情報が正確かつ最新か。引用元・参考文献が明示されているか。お問い合わせ先(電話番号含む)が記載されているか。サイトの表示速度に問題がないか。

すべての項目に「はい」と答えられる必要はありません。現時点で対応できていない項目を洗い出し、本記事で紹介した優先順位に沿って、ひとつずつ改善していくことが大切です。

まとめ:E-E-A-Tは「ユーザーへの誠実さ」の指標

E-E-A-Tは、Googleがウェブサイトの品質を評価するための重要な指針です。Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の4つの要素から構成され、特にTrustworthiness(信頼性)が中心に位置しています。

E-E-A-Tを高めるための対策を11項目にわたって解説してきましたが、その本質はシンプルです。「ユーザーに対して誠実であること」。これに尽きます。

誰がこの情報を発信しているのかを明らかにし、実際の経験に基づいた一次情報を提供し、正確な情報を維持し続ける。自分の専門分野に集中して深い情報を積み上げ、業界内での信頼を地道に構築していく。ユーザーの個人情報を適切に保護し、安全なサイト環境を維持する。

これらはすべて、「ユーザーに対して誠実にビジネスを行う」という当たり前のことの延長線上にあります。E-E-A-Tという概念は、テクニックやハック(裏技)で攻略できるものではなく、事業そのものの誠実さが問われる指標なのです。

Googleの検索アルゴリズムは年々進化しており、小手先のSEOテクニックで順位を上げることは難しくなっています。しかし、E-E-A-Tの本質を理解し、ユーザーにとって真に価値のあるコンテンツを提供し続けるサイトは、アルゴリズムの変更に左右されることなく、安定した検索順位を維持できます。

E-E-A-Tは一朝一夕で完成するものではありません。本記事で紹介した施策を、優先順位をつけながら一つずつ着実に実施していくことが、長期的なSEO成功への確実な道筋です。まずは自社サイトの現状を、この記事のチェックポイントに照らし合わせて確認するところから始めてみてください。